大会概要

学会長挨拶
学会テーマ「人と地域のチカラを引き出す作業療法」

 2021年の作業療法白書によれば、作業療法士の勤務する場が病院や診療所等の医療関連施設に勤務する会員は50.4%、介護保険関連施設は39.7%、障害福祉関連施設は6.9%でありました(複数回答があるため合計が100%ではない)。「白書2015」と比べると医療関連施設が減ったとは考えにくく、むしろ介護保険関連施設や障害福祉関連施設等で作業療法を提供する施設が増えていると考察されています。また、行政関連1.9%や教育関連0.5%、司法関連0.1%も新たな職域として示されています。

 作業療法士は、まさに医療に特化した職種ではなく介護保険、障害福祉、教育関連、職業関連、行政関連と多様な対象者を相手に多様な場所で活躍できる職種であると言えます。地域における作業療法ニーズは年を重ねるごとに増しており、医療と地域との連携や地域で活動する作業療法士と各関係機関や様々な専門職との連携の重要性が高まっています。 今回の第8回北関東信越ブロック学会及び第13回栃木県作業療法学会では、この「地域」というキーワードに重点を置き、学会テーマを決定しました。作業療法士は地域に住む様々な方々の支援者であり、協力者であり、仲間であります。関係機関との橋渡し役にもなります。まさに、私達が実践する作業療法は、「人と地域のチカラを引き出す」仕事なのです。

 今学会では、第51回医療功労賞の中央表彰を受彰された岡本宏二先生に基調講演をしていただきます。岡本宏二先生は介護保険が導入される以前から市町村の機能訓練支援事業にかかわり、地域リハビリテーションの発展に寄与されました。東日本大震災の翌年2012年には、震災被害の影響を受けた発達障害等の子ども達への健全な遊びの場を提供してこられました。興味深い実践の数々をご紹介いただきながら、岡本先生が考える地域における作業療法士の協働の在り方をご講演していただきます。

 また、地域に開かれた学会を目指し栃木県学会として初めて地域の中高生向け「作業療法体験会」を同時開催します。作業療法士と直に話し、OT体験しながら学会という雰囲気も味わってもらいます。作業療法を身近に感じ、将来目指したい職業になることを願っています。

 これまで、栃木県作業療法学会は11月を会期としておりましたが、今年度は第57回日本作業療法学会が11月に開催されることを考慮して、実行委員の皆さんと検討し会期をずらしました。春が近づいた2月25日(日)に全面対面で開催することに決定いたしました。

 一般演題の募集について口述、ポスター共に行います。皆様の日頃の実践報告や研究報告をお聞かせ頂きたいと思います。

 久しぶりの全面対面での学会となります。感染症対策を充分に行った上で、実行委員一同皆様にお会いできることを楽しみに準備して参りたいと思います。

栃木県士会および他県士会の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第8回北関東信越ブロック学会・第13回栃木県作業療法学会
学会長 渡邉 清美

開催要項
学会名
第8回 北関東信越ブロック学会
第13回 栃木県作業療法学会
テーマ
人と地域のチカラを引き出す作業療法
会 期
2024年2月25日(日)
場 所
国際医療福祉大学 大田原キャンパス O棟
主 催
一般社団法人 栃木県作業療法士会
大会長
渡邉 清美(国際医療福祉大学)
実行委員長
佐々木 由佳(マロニエ苑通所リハビリテーション)
学会事務局長
事務局 関森 英伸(国際医療福祉大学)
TEL 0287-24-3015
参加対象
日本作業療法士協会及び栃木県作業療法士会の会員である者
参加費
【事前申込】
各県士会員         2,000円
他職種・一般        3,000円
組織図
学会長
渡邉 清美(国際医療福祉大学)
実行委員長
佐々木 由佳(マロニエ苑通所リハビリテーション)
事務局
関森 英伸(国際医療福祉大学)
野﨑 智仁(国際医療福祉大学)
財務部
遠藤 勇騎(佐藤病院)
佐藤 広知(菅間病院)
学術部
石田 里菜(西那須野マロニエ訪問看護ステーション)
久米 真菜美(尾形医院デイケアやませみ)
広報部
広瀬 方博(国際医療福祉大学塩谷病院)
八木澤 龍之介(那須フロンティア)
会場運営部
小林 岳(国際医療福祉大学病院)
庄司 光里(国際医療福祉大学病院)
事業部
佐々木 典子(国際医療福祉大学塩谷病院)
飯塚 史帆(しおや総合在宅ケアセンター)
オブザーバー
髙村 直裕(国際医療福祉大学)
仲田 和恵(上都賀総合病院 精神科デイケア)
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